キキ・ネネかあさんの体験をもとにした記事です。
わたしのこだわり
パンの材料には、こどもにも安心して食べさせてあげられるよう、できるだけ国産のもの、季節のものを使ってます。
基本的には卵も牛乳も使っていないです。マヨネーズもこだわっています。ちょっとお高いんだけれど一度使うとおいしいので変えられないんですよ。ほかにもなるべく無農薬のものを選んで、バジルやゆず、じゃがいも、玉ねぎなど、自家栽培したものを使うようにしています。
お砂糖はぎりぎりくらいの分しか入れていません。今はてんさい糖を使っているんだけれど、一時期すごい値段が上がって売ってない時もあったんですよ。そせい糖も使っていたけど見た目の色が違ってくるんです。いろんな材料を混ぜてしまうパンなら分からないんだけれど、基本の食パンとかを作る時にはプレーンなので、材料を変えると色も変わってしまうんですよ。
他のパン屋さんにどんなパンがあるかな?と見に行くこともありますが、わたしが作りたいパンとは違うことが多いので、基本的には自分が食べたいパンを作っています。
人とのご縁に元気をもらっています
今は豊田市坂上町の自宅で「ぐうちょき・パン」というお店を開いています。パン屋をしていると、いろんな方がここまで来てくれます。
遠方から岩登りをしに来た人がたまたま道のところどころに置いてある小さな看板を見つけて来てくれたこともありました。
看板はあまり目立つものではなくて、わたしが薄っぺらい石を見つけてきて赤く塗って、ぐうちょき・パンって書くんです。車で通って、あ、あれ何?って感じで見つけられるのってなんか楽しいでしょ。
わたし自身、宝探しをしながら来てもらえるような雰囲気が好きなんです。
その方は二回も来てくれてうれしかったですよ。
犬がいるので、犬好きな人が犬に会いに来てくれることもあります。
また、古いものが好きで、部屋には火鉢やレコードなどを置いているんですけれど、
それがきっかけでお客さんとの会話も弾みます。
子育てママを応援
お客さんの中には小さいお子さんを連れて来てくださる方もいます。
はじめは食べるスペースに連れて見えていたんですけど、火鉢などいろいろと触ると危ないものもあってお母さんが気を遣ってしまうので、奥の部屋も使ってもらおうということにしました。
使わなくなったおもちゃなどを置いたスペースなんですが、小さい子は布団もあるので寝かせてあげることもできます。
気に入ってくださって11時くらいから午後の2時、3時までいる人もいますよ。
夏休みなどはこどもがぐるぐる走り回って楽しそうにしています。
わたしが子育てをしていた時はこどもを連れて行けるお店がなかったんですよ。
誰かのお家に行くしかなかったから、お姑さんがいたりして気を遣うこともあって。こんな場所があると気楽に使えていいのかなと思っています。
お友達との集まりなどで座敷を閉め切って個室にしてもらってもいいので、よかったら使ってくださいね。
わたしの考える子育て
お母さんたちと話している中で、子育ては大変っていう話が出るんだけれど、わたしは大変って思うと何でも大変になってしまうと思うんです。
自分がこれは大変だと思っても、ほかの人は違うところが大変だと思うかもしれないし。そう思うよりも先にあることを考えた方が楽しいんじゃないかな。今だから余裕をもって言えるけれど、こどもが一生懸命育っているんだから親も一緒に育たなければいけないなと思います。
今の若いお母さんはお仕事をしたりして忙しいと思うけれど、お子さんと一緒にお店に来て同じ時間を過ごしているお母さんたちのように、少しでも一緒にいてあげられる時間はやっぱり必要だと思いますね。
わたしの幸せ
わたしはパン屋さんオンリーではなくて、メインは主婦であり母であって、そこが一番であり二番か三番がパン屋さんなんです。
焼きたいパンを焼いて、人に会えてお話しできるなんて本当にありがたいな、って思っています。
これも好きなことだから続いているし、家族の理解があったからやってこれたんだなと思います。これからも体力の続く限りやっていけたら幸せですね。
天然酵母 無農薬国産小麦 「ぐうちょき・パン」
豊田市坂上町日面23
TEL・FAX 0565-58-1923
毎週金曜日のみ営業
10時半open 16時close
- パン屋さんを始めたきっかけ
- このエコ行動は
これ以上レベルアップできません。