あずきちゃんの体験をもとにした記事です。
近所のこどもたちも集まってきます
わたしが畑で作業していると、こどもも畑に来ますよ。
最初の頃は、よくお友達を連れてきました。
やっぱり、みんな畑をやったことがないから、集まってくるんですよ(笑)。
土をいじる、鍬(くわ)を持つ、っていうことがないんですね。
キュウリはたくさん採れるから朝晩畑に行かなくちゃいけないんです。
で、こども達は夏休み。
ラジオ体操の後に、一緒にキュウリを収穫して、その場でガブってほおばったりして。
「ピーマンを採っておいで」、って言ったら、お友達と小さいものまで全部採っちゃって、実が一個もなくなっちゃった…ってこともありました。
食べるものを育てられる人になってほしい
もともとわたしが野菜を作りたいって思ったのはこどものことを考えたから。
わが家のこどもたちは小食。
せっかくなら栄養価の高いものを食べてほしいなというのがひとつ目の理由。
それと、これからの時代を考えた時、農業人口の減少が不安だし、世界と日本の関係も不安。
食糧難になっても自分たちで食べるものを育てられる、「生きていく術」を身につけてほしいって思っていたんです。
あらためて、こどもに畑の感想を聞いてみると、
「野菜を育てるのにはとても時間がかかると思った。
でも、収穫できたときはとてもうれしかった」と。