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こどもの育ちについて考えてみよう

山のおとうちゃんの体験をもとにした記事です。


自分の住む場所が大切だから


わたしは地域でまちづくりの活動をしていました。
何かやりたいと本格的に考え始めたのは55歳で早期退職したころなんです。

豊田市の旭地区という山に囲まれた田舎にいて、
「自分の住んで居るところのために何が出来るんだろうか?」
って考えてみたんですね。
空き家も増える中、自分のまわりの人口がドンドン減っていくので、机に向かって仕事をしているより現場で何かをやったほうが早いかな?って。
企画して考えているだけでは、直接人口は増えないですよね。


平成15年から里山の整備を始めて、平成20年から空き家交渉、
10名の仲間で平成26年からハード事業として旭薪作り研究会、
ソフト事業として人を育てるためにツリーハウス講座、
平成27年から【ガキ大将養成講座】を
始めました。


この活動は全て自分事として・・自分のためにすべてやっていて、人のためではないんですけどね。


 

こどもたちの育つ環境について


今のこどもたちはゲーム機があるから、外で遊ぶことがぐんと減りましたよね。
与えられた遊びで発想力や自主性がないような気がしますね。
親がしゃしゃり出て来ることが多いし、知らない人と遊ばせなかったり、危ない道具を使わせなかったり、禁止していることも多いです。学校の先生も自由にできなくなっている。親が意見を言うので、先生は思ったことが言えない感じかな。先生も自分を守らないとダメだからね。


 

昭和のサザエさん世代のこどもたち


わたしがこどものときは、自由奔放。
柿の実をとったり、この道を歩いて行ったらどこにつながるかな?と探検に出て真っ暗になるまで遊んだり。近所やよその子との付き合いが多かったよね。

ゲーム機がなかったので、自分たちで考えて遊びを作っていたんですよ 。


近所付き合いは田舎なので当然なんです。
付き合いの中で生きているんですよ。
結(ゆい*注 農作業などで、互いに労力を提供して助け合うこと。それをする仲間。)の世界。
田植えをしてくれたらしてあげる。
だってわたしたちの時代は農繁休暇(のうはんきゅうか)って農業が忙しいときは学校が休みっていう時代だったんですよ。お手伝いのために休みがあるんです。お祭りの日も休みだしね。


 

今、ガキ大将・おてんば娘が大切!


こどもたちの育ちのために、自分の裏山にさくらの木をメインにして秘密基地をつくることにしたんです。ツリーハウス講座の中で参加者のこどもたちに『秘密基地が欲しい』って言われたのがきっかけ
なんですけれどもね。

名前は【さくら村】
こどもから募集して決めました。

この秘密基地は春は花、夏は木陰、秋は紅葉、冬は枝しかないけれど
そこから大きな空のたくさんの星が見えるんですよ。

こどもたちに森の仕組みを教える、こどもの時代から森と関わらせておく
彼らが都会で大人になった時に豊田市の補助金を回してくれたり(笑)
人数の少ない山の方の地区も大切にしてくれると思うんですよ。
そのこどもたちを育てることによって、自分の地域を守れると思うんです。


目に見えない寄付はしないです。それは自分事にならないから。全てギブアンドテイクと考えてるからね。まっとうなこどもたちが育って良い社会になればそれが自分に返ってくる。
わたしの大事な地域や山も好きになってくれる。全て自分のためにやっているんですよ。

山で森の仕組みを学ぶのはもちろん友だち、親同士の子育ての相談、多種多様な課題や楽しみを見つけながらこどもたちの教育の場にする、そんなこどもたちがいろいろ学べる活動にしていきたいと思っています。


 

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