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山のおとうちゃんの体験をもとにした記事です。
問題を解決しようと考えてみる
わたしは、生まれ育ったこの山に囲まれた旭地域を大切にしたいから、森の整備が大事だと思いました。
人工の森は、手入れしないと隣同士の木が大きくなるにつれて葉や枝が重なって、おたがいに光を充分に受けることができなくなってしまうんです。
そうなると木は、幹がなかなか太くならなくなり、ひょろっとやせた木になってしまって売り物になりません。
さらに、林の中で、光が下まで届かなくなり、地面に植物が生えなくなって、大雨が降ると地表面の土が流れ、更に根が流れてしまうこともあるんですよ。
だから間伐(かんばつ)といって、大体3本~5本に1本くらいの割合で木を切ってあげるんです。
そうすると、1本1本の木に光があたるようになって、ぐんぐん木が太って風や雪にも強くなるし、地面から植物が生えてきて土も流れにくくなるんです。
でも間伐などの手入れをしてお金をかけても、安い外国産に負けてしまって木が売れなくなってきたんですよ。
そして、代がかわって山の境目もわからなくなってきてしまったんです。
さらに高齢化で山仕事ができない人がほとんどになってきてしまいました。
そこで、間伐した木をみんなから集めて薪を作って、企業に売り、資金をつくって活動費にしていこうかなと『旭 木の駅プロジェクト』として動き始めました。
団体を作ってみる
『チェーンソーと軽トラで晩酌を』という組織があったのですが、赤字なのでその赤字を埋めようと、10人くらいで『あさひ薪づくり研究会』という組織を作りました。
間伐材の薪を集め、通常のお金のかわりに地域で使えるお金、地域通貨「モリ券」で買い取ります。
そして旭地域のお店などで、その「モリ券」で買い物をしてもらう。
簡単に言ってしまうと旭地域限定での利用なので、100パーセント旭地域に還元という形にしています。
さらに、旭地域以外の人たちにも興味を持ってもらえるように、ハード部門として薪を作る講座を計画し、ソフト部門としてそういった森にかかわる人をどう集めようか、と悩みました。
都会の人を集めるにはイベントをやればいいかな?
ツリーハウスかな?秘密基地かな?と考えました。
*モリ券参照 http://www.oiden-sanson.com/bank/group/kinoeki.html
- このエコ行動は
これ以上ラクにできません。 - 地域のためになることを趣味にしてみよう