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地域のためになることを趣味にしてみよう

山のおとうちゃんの体験をもとにした記事です。


活動してみる


都会の人が森に興味を持ってもらえるように、『ツリークライミング』『ツリーハウス』を計画しました。



次の世代を担うこどもたちが森に親しみ、結果として森の大切さを感じてくれることを願って活動を始めてみたんですよ。

こどもの要望もあって、こどもたちのために秘密基地を作る計画をひとりで考えてみたんです。



わたしがこんな活動しているけど・・とネットで募集したら、
気になった方や活動に賛同してくださった方が集まってきてくれたんです。

専門知識も必要と思い、建築家と長久手市の愛・地球博跡地モリコロパークにある「さつきとメイの家」に携わった棟梁にもお手伝いいただくことにしました。


 

要望に応えてみる



ツリーハウス講座に参加したこどもたちに「秘密基地が欲しい」って言われたのをきっかけに『あさひガキ大将養成講座』をすることにしました。
参照:http://toyota-hibico.com/ecoaction/play/gakidaisyo1/entry-560.html


それは2014年2月こどもがこどもを殺してしまった「川崎中1殺人事件」があって、

『こどもがこどもを育てられるこども』

昔でいう「ガキ大将」をつくればいいんじゃないかな?
まっとうなこどもを育てればいい!と考えたんですね。


いわゆる、クソガキやワルガキではないんですよ。
全体を考えて自ら行動できるこども。
自分と同じ年や年下の者と協調しながら自分の立ち位置をつかめることが出来れば、
ひとりのこどもをいじめたりしないこどもに育つのではないんじゃないかなって思うんですよね。


イタズラはするけれども根は優しい、義理と人情のあるこども。
そんなこどもがいっぱい居るといいなと思っているんですよ。




自然の中で自然の体感を通じて、自然との付き合い方を見つけることが出来て、自由な発想や活動全体を見据えることが出来るように指導し、自己責任と友だち関係の大切さを話して、自立したこどもの生きる力を育てています。



中身は遊具作り、登山、小遣い稼ぎ、田植え、座禅など、ボランティアスタッフの意見を聞きながら計画していますよ。
ボランティアは全て大人で7人。大府市や牧之原市からも来てくれるんです。月に2~3回の開催です。


 

スタッフは指導係


実は準備はひとりでやっているんです。



開催日翌日から何を次やるかって考えて買い物をして、次の開催日前日までには100パーセントにしておきます。
釘一本足らないと作業が進まず作れませんからね。
ボランティアスタッフはいるけど当日だけなので準備はひとりでやっているんですよ。


そして、当日わたしは石の上に立って、「今日はそこにある材料でブランコ、ベンチを作るのでよろしくお願いします!」「材料がその辺りにあるので相談してうまく作ってください。」と指示を出したら、あとは参加者同士が考えて動いてくれます。



考えてるメニューは100種類くらいあるんです。
その中から天候とかをみて今日は何を作ろうかと決める。
わたしの頭の中には完成図があるのですが、あとは来た人にお任せします。

みんなが想像力を活かしてイキイキと作ってくれています。
言われたまま作るというより、来た人にやってもらう講座なんです。

こどもたちが考えてこどもたちが作る。



その仕組みと取り回しをしてあげるだけなんですよ。
講座は自分事として学ぶ場なんです。

例えばブランコを作るとしたら、こども対象ですが大人も多少来ているので、こどもと大人のグループを作って、ブランコを作るからそのグループで考えて作ってみてね、という感じなんです。


ブランコのロープの長さとか、どんな色にするのか、はグループで考える。
自分たちグループみんなで考えて、自分たちがデザインして、作ることに価値があります。

そんな講座なので、わたしなんかは「やってくださいね。」と言うだけなんです(笑)。


スタッフが考えるのではなく、どうしても出来ないときだけ手伝ってあげるだけですね。材料だけは用意して、スタッフには「あまり前に出ないように」と言っています。
基本的にスタッフは何もしなくてよいんですよ。

スタッフが習うわけではなく習うのは親、こどもなどの参加者なんですよね。



自分たちで考えて、「だれが作った?」と聞かれたらこどもたち自身が作った、というようにしているので、責任感も生まれます。それが自己責任なんですよ。
その反面をいうと、こどもたち自身、僕たちに任せてもらったという自信になるんですよね。

単純に遊びに来た人は気に入らなかったらすぐいやになるけど、自分で作った人はまた来たいと思う。
イベントで作って、感動を与えられたら成功なんです。
感動のないイベントはダメ、来て楽しかっただけはダメだと思うんです。
どう感動を与えようか考えています。

感動は汗かなって思っています。

汗をかくと自分で動いた証だし、汗をかかないで、与えられただけのことは意味がないと思うんですよね。


 

趣味が地域のために役に立つ!


ボランティアっていうとやってやってるぞ!という感じがするんですね。
わたしはそうじゃなくて普通に生活の中でやっています。
そこに問題があるから、解決しようとしている活動がまちづくりや市民活動になっている。
そういうやり方をしたいなぁって思います。
ボランティアってあまり好きな言葉じゃないんですよね。
趣味って言った方が似合うと思います。
いわゆるみんなの趣味だと音楽鑑賞やスポーツ観戦などのイメージがあるのですがそういうのとは少し違うんですよね。



それは自分のためだけだけど、この活動は地域のためにもなっているんですよね。

自分のため以外でこの世の中を動かしてるってのが欲しいなって思います。
そうでなければ役立ってない気がするんですよ。
自分事だけで生きているだけでは悲しいかなって思うんです。
だってあなたがいなくても関係ないですよ、ってことになるしね。


わたしは一週間の開催ごとに自分で周りを巻き込みならが物事を動かしています。

それを順調に動かすために、ツリーハウスだったらどうしようか…次にほかの人をどう動かしていくかって、常に考えて歯車を回しています。


地域の問題に空き家もあるのですが、今のうちに我が家もどうするかを考えているんです。5年10年先のことを早め早めに対策しておきたいんですよね。

これをわたしは100パーセント趣味でやっていると思っているんです。
いつでも止められるという活動が誰の迷惑にもならないと思うんですよ。

家族はこの活動にお互い無関心なんですよ。
土日も家族は別のことをして、お互いに好きなことをしている。

でもおばあちゃんは、いろんな子が来て楽しそうなんですよ。
知らない子が「おばあちゃん、おばあちゃん」って言ってくれるから、孫みたいな感じなんです。
野菜を100円で毎月1回売ったりするので、それを楽しみにしていますね。
講座で会ったこどもが全く関係ない場所で声を掛けてくれると、とてもうれしくなるんですよ。この活動をやってて良かったなぁと思う瞬間です。


 

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