ケンケンさんの体験をもとにした記事です。
もう少しこだわりたいなら望遠鏡を購入して高原や海へ
野鳥観察を長く続けると双眼鏡では物足らなくなってくるかもしれません。
そのときは望遠鏡の購入も検討してみましょう。
野鳥観察に使う望遠鏡は20倍~40倍が一般的です。
行く場所も雪が降る前なら旭高原や段戸山、面ノ木といった高原へ。
ハギマシコ、オスが桃色の頬を持つウソなどの高原の鳥がいます(両方ともスズメ目アトリ科)。
海へ行けばカモメ、シギ(チドリ目シギ科)などの海辺の鳥がいますよ。
鳥に会いに旅行する、なんていいものですね。
写真や短歌や…楽しみが広がります
観察にとどまらず、スケッチや写真をするのも楽しいもの。
野鳥観察用の手帳を用意して、観察記録や野鳥のスケッチを描いてみましょう。
長く、定期的に記録すると、とても貴重なデータになります。
他にも野鳥を短歌や俳句に読んだり、バードカービングをしたり。いろいろな楽しみ方があります
自然環境のバロメーター
食物連鎖の上位に位置する野鳥。
野鳥は「自然環境のバロメーター」とよく言われます。
その環境に生息する植物や昆虫と深くかかわっているため、
環境の変化に影響を受けやすいのです。
野鳥が住みにくくなっているということは豊かな自然環境が失われつつあること。
逆に「野鳥がすめる森づくり」を通して豊かな自然環境を取り戻すこともできますね。
豊田市自然観察の森は、夏鳥のタカの仲間「サシバ」のすめる森づくりがキャッチフレーズになっています。
サシバのすめる森づくり
また、野鳥の行動は人間社会とも深く関係しています。
例えば夕方、市街地の木立にムクドリが多く集まっているのはなぜでしょう?
もともとムクドリは森から離れた林や木立を好んでねぐらとします。
(一説には森には天敵のフクロウがすんでいるので、あえて森ではねぐらをつくらないと)
かつてはたくさんあった防風林や屋敷林のような林に分散していたムクドリが、
そういった林がなくなったために、市街地に集まっているといったことが考えられます。
野鳥の動きを追うことが、わたしたちの社会や暮らしを見つめ直すことにもつながりますね。
- 出かけよう野鳥に会いに!
- このエコ行動は
これ以上レベルアップできません。